昔ながらの味

日本の伝統的食文化の長所・魅力について書いてあります。

人種・民族間の融和にむけて

私たち人間は、すべて、人間であることそれ自体において、侵すことのできない尊厳と価値を持っている。

それゆえ、私たち人間の間では、いかなる差別も偏見も許されないはずのものである。なぜ、差別や偏見が許されないのか、いまここで、次のような視点からアプローチしてみることも必要であろう。

 

私たちは、生まれるときに、どの人種、どの民族に生まれるかを、あたりまえのことであるが、自ら選ぶことはできない。私たちは、生まれた後、やがていくつか年を重ねてから、自分がどの人種、どの民族に属するかを意識するのである。

 

つまり、私たちの人種や民族は、私たちの選ぶことのできないものとして、それゆえ、好むと好まざるとにかかわらず、運命として与えられるものである。

 

人種・民族というものが、そのように、自己の選ぶことのできないものとして、したがって自己の責任の及ばないところで運命として他律的に与えられるものだという事実だけからしても、そのことが、なんらかの差別や偏見の根拠になってはならないことは明白である。

 

しかるに、現代社会には、人がどの人種、どの民族に生まれ、属しているかという、ただただそれだけの理由からの差別や偏見がいまなお随所にみられる。

 

これこそ、まさに、「いわれのない差別・偏見」と言わざるをえないだろう。